雨宿りしてたおばあさん//詩の旧作です。新しい詩も毎日書いています。
いつか大雨の降った日に、
雨宿りしてたおばあさん。
今日はどうしているだろう。
一緒にどうぞと言ったとき、
ちょっと驚いた顔をして、
それからにっこり嬉しそう。
私もとても嬉しくなり、おばあさんは遠慮したけれど、
うちまで送って行ったっけ。
いいことした日は嬉しくて、
その日いちにち嬉しくて、
心でお礼を言ったっけ。
おばあさん、今日はありがとう。
喜んでくれてありがとう。
いいことが出来てありがとう。
いつか雨の日、おばあさんが
雨宿りしてたここの道、
通るといつも思い出す。
私みたいに、おばあさんも、
あの日を思い出すかしら。
そしてにっこり笑うかしら。
今も、あの日を思い出すと、
私の心に灯がともる。
心がぽっとあたたかくなる。