ローモンドの岸辺にて/私の詩。「ロッホ・ローモンド」の歌詞からの創作です。
なつかし岸辺よ ローモンド湖
幾たび 君と あい見たるか
幾たび 言葉を かわし来しか
されども 今は 別れのとき
君は 流れを 上(かみ)に昇り
吾れは 流れを 下(しも)にくだる
往く先は 同じ国にあれど
また会う時は よも有るまじ
ただ 行く流れの 果てぬごとく
君も吾れも 世を 去りてのちも
かの国に 生の 続くをぞ 思う
永遠(とわ)の いのちの 果てぬをぞ 思う
逢いなば 別かるる さだめ在るも
この世のときは やがて去りて
終りなき生を 行く 吾れらの
かの世にて また 会うを得べし
なれど思うは 今の岸辺
君との時は 忘れがたし
君の幸(さち)のみ 今は祈る
なつかし日々よ この岸辺よ