お城の殿様/詩の創作です。このところ毎日書いています。
お城の殿様 お気の毒
熱い料理が 欲しくとも
毒味が さんざん 時間かけ
やがては 冷たい 残り物
お城の殿様 お気の毒
焼いた さんまが 欲しくとも
煮たりむしたり そのあげく
頭も 骨も 味もない
お城の殿様 お気の毒
ひとりで 旅行したくとも
きまりで お供がつらなって
とても きゅうくつで やりきれない
お城の殿様 お気の毒
暑くても 服を ぬげなくて
氷が 欲しいと 命じても
届けば 小さな かけらだけ
お城の殿様 お気の毒
お芝居 見たいと 思っても
お忍びでないと 見れなくて
こっそり びくびく 出かけます
お城の殿様 お気の毒
まりを つきたく 思っても
みっともないと 意見され
仕方なくなく あきらめる
お城の殿様 お気の毒
たまには お茶漬け 食べたいが
たまには やす酒 飲みたいが
殿様だから みんなだめ
お城の殿様 お気の毒
たまに ごろごろ したいけど
殿様だから あれもだめ
殿様だから これもだめ
お城の殿様 お気の毒
いちばん いばって みえるけど
殿様だから それもだめ
殿様だから なにもだめ
この童謡をヒントにして作った童話があります。本日(10月25日)、投稿しました。
「おさむらいのおさんぽ」
https://taiko888.hatenadiary.com/entry/2019/10/25/183129