まっさおな空をキャンバスに、
メーベの白い影が飛ぶ。
風の谷のナウシカは、
メーベに乗って天を行く。
今日も、海から吹く風が、
空の空気を清めている。
谷の族長ナウシカは、
みなの姿を見てまわる。
王蟲(オーム)との深い友情で
谷の生活は守られて、
村人たちはいきいきと
日々の営みにせいを出す。
まもなく、谷の子供らも、
メーベに乗って谷を飛ぶ。
メーベの名手ナウシカは、
その練習に腕をかす。
そして、仕事を終えたのち、
ナウシカは、腐海を訪れる。
蟲たちと心を通わせつつ、
科学者の眼で探検する。
大文明のたそがれに、
ひとはそれでも生きてゆく。
自然と人との狭間にて、
ナウシカも強く生きてゆく。