お山に冬がくる/詩の創作です
お山の 古い かやの木に
りすの 住まいは ありました
秋が 深まり いそがしく
冬の 食べ物を 集めます
山じゅうの 木を めぐっても
子供の ぶんに 足りません
自分の木からも とりたいと
かやの木の 顔を ながめます
すべて 見ていた かやの木は
眠った ふりを しています
りすは 小さく 礼をして
木の実を 集めはじめます
やがて お山の 動物は
冬の したくを 終えましょう
それを 見届け 空からは
今年も 雪が 降りてきます
もうじき お山も 銀世界
雪に すっぽり 埋まりましょう
お山も りすも かやの木も
みんな 春まで 眠るでしょう