【あすなろ帖】創作・趣味と読書・あの世と宗教のお話

創作は童謡と詩。趣味は音楽鑑賞や折り紙。読書は哲学・宗教・小説・コミック等々。あの世の話や、また仏教・キリスト教・神道・新宗教等々、まだまだありますが、50年近く私の学んで来た事をご紹介したく思います。2019/10/5

中江藤樹の名言と私の感想//あとの方は新作の詩になっています。

中江藤樹の言葉には次のようなものがあります。

「それ学門は心の汚れを清め、身の行ひを良くするをもって本実とす。」

「父母の恩徳は天よりも高く、海よりも深し。」


以下は、私の感想です。

中江藤樹という人は、
近江聖人と慕われて
今も名前が残っている。
けれども一つ不思議なのは、
お釈迦様が好きになれなくて、
仏教からは遠ざかり
儒教だけを奉じていたらしい。
けれど聖人というならば、
お釈迦様とて勿論に
その筆頭になるだろう。
例えば生まれられてすぐ、
天上天下独尊と
唱えられたという事が、
傲慢なように思われたと、
藤樹の記録にあったけど、
いくらお釈迦様にしても、
生まれてすぐには語られまい。
それは伝説に過ぎぬだろう。
他にも理由はあったろうが
それらについては分からない。
ただし藤樹は日本国の
陽明学の祖とされる。
王陽明の思想とは、
唯心論とも認められ、
それは仏教に近かろう。
心をまずは全てとして
全生活を律するのは、
儒教も仏教も同じ事で、
何も違いはないだろう。
陽明学のこの思想は、
のちには革命思想となり、
幕府に弾圧されもしたが、
それでも立派な人物を
生み出し続けていったのだ。
その源流にいた貴方を、
多くの人が今も慕い
尊ぶ事も当然だろう。
だから内村鑑三も、
代表的な偉人として
貴方の事を書いていて、それが世界で読まれている。
そのようにまた今後とも、
貴方の名前とその著書は、
尊ばれてゆく事だろう。
偉人の言葉を支えにして、
私も歩んで行こうと思う。