俳句を2句。過去の作で春に作ったものでした。季節外れですが・・。
つんのめる エスカレーターは 動かない
東日本大震災で、最初の停電の時の記憶です。エスカレーターが止まっているのに、何の説明もなくて、ただ上を歩けるようになっていました。乗ると習慣で、動き出しそうな気がして体が構えた訳です。けれども動き出さないので、何だかつんのめってしまいました。季語は無いのですか、現代の俳句には季語のないものもあるそうなので、俳句ということにしておきましょうか。川柳かな? ま、違いがよく分からないのですが・・。
春や春 ホシノヒトミに 目もさめる
ホシノヒトミは花の名ですが、たぶん辞典には載っていないと思うのです。オオイヌノフグリという不名誉な名になっています。犬の大きなキンタマだというのです。とても小さくて青い可憐な花を咲かせます。それを見ずに、花の散ったあとの実を「キンタマのようだ」と思ったというのです。命名者はひねくれた物の見方を好んでいたのでしょうが、風流を知らない本当につまらない人だと思えます。お花が可愛そうですね。そこで別の人がこの名に満足できず、ホシノヒトミという名をつけたようです。こちらは通称名ということになるのでしょうかね。