【あすなろ帖】創作・趣味と読書・あの世と宗教のお話

創作は童謡と詩。趣味は音楽鑑賞や折り紙。読書は哲学・宗教・小説・コミック等々。あの世の話や、また仏教・キリスト教・神道・新宗教等々、まだまだありますが、50年近く私の学んで来た事をご紹介したく思います。2019/10/5

あわてどこやと うさぎさん//以前に書いた詩です。新しい詩も日々書いています。

あわてどこやに にげられて
うさぎは すっかり おかんむり
けれども それから どうしたろ

みみを きられりゃ いたかろし
おとも はんぶん きこえぬし
だいいち きりょうが だいなしだ

はんぶんみみの うさぎさん
みみを ひろって すたこらさ
おいしゃの いえに かけこんだ

おんなの おいしゃは やぎせんせい
わたしの とくいは げかしゅじゅつ
どんな けがでも おてのもの

こどもが しちひき いたころにゃ
おおかみの はらを ちょきちょきちょき
おおかみの はらを ちくちくちく

おやおや だけど ますいがない
ちゅうしゃ したくても ますいがない
これじゃ しゅじゅつも できゃしない

はんぶんみみの うさぎさん
いたさ こらえて えんやらや
あしながばちに おねがいに

あしながばちの ますいなら
どんな けがでも だいじょうぶ
やぎせんせいも だいまんぞく

おやおや だけど いとがない
きずを ぬうには いとがいる
これじゃ しゅじゅつも できゃしない

はんぶんみみの うさぎさん
こしも つかれた どっこいさ
ひつじの いえに やってきた

ひつじの いとは よいいとだ
どんな きずでも よくぬえる
やぎせんせいも だいまんぞく

おやおや だけど はりがない
きずを ぬうには はりがいる
これじゃ しゅじゅつも できゃしない

はんぶんみみの うさぎさん
あしも いたいぞ よっとこさ
はりねずみの いえに やってきた

はりねずみの はりは よくぬえる
ひつじの いとで よくぬえる
やぎせんせいも だいまんぞく

おやおや だけど はさみがない
いとを きるには はさみがいる
これじゃ しゅじゅつも できゃしない

はんぶんみみの うさぎさん
もときた みちを よっとこさ
あわてどこやの いえにきた

あわてどこやの かにさんや
ここらで ちょっと なかなおり
しゅじゅつの てだすけ しておくれ

とこやの はさみは よいはさみ
どんな いとでも よくきれる
やぎせんせいも だいまんぞく

やぎせんせいは めいげかい
こんどの しゅじゅつも だいせいこう
うさぎも やっと ひとあんしん

ところで こちらは あわてどこや
やぎせんせいに いうことにゃ
せんせい でしに してください

しごとを かえた あわてどこや
おめいへんじょう だいどりょく
りっぱな おいしゃに なったそうな
これで どうにか だいだんえん

私の童謡には女の子がよく出てきますが、私自身あまり男の子らしくはなかったと思います。私はかなりこわがりで弱虫でした。「あわてどこや」にしても、耳を切られるくだりが大嫌いでした。そんな幼い頃を思い出しながら書いた作品でした。これなら、うさぎも救われることでしょう。