【あすなろ帖】創作・趣味と読書・あの世と宗教のお話

創作は童謡と詩。趣味は音楽鑑賞や折り紙。読書は哲学・宗教・小説・コミック等々。あの世の話や、また仏教・キリスト教・神道・新宗教等々、まだまだありますが、50年近く私の学んで来た事をご紹介したく思います。2019/10/5

スノーマン(原作・ブリッグズ)| 名作に因んで・・ネタバレですが

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1月18日の今日は、このアニメや原作の絵本『スノーマン』、そして同じく絵本の『さむがりやのサンタ』などで有名な、レイモンド・ブリッグズの誕生日です。
スノーマンとは日本でいうゆきだるまですね。
絵本もよいのですが、やはりアニメの方に惹かれます。
スノーマンは生き物ではありませんが、友達になった彼が溶けてしまう結末は、どうしても死んでしまったようで何とも物悲しく、哀愁をおびたものでした。
次の詩は、原作をそのままに私が綴ったものです。

大雪の ふった 朝だった
ぼくは いさんで とびだして
雪を どんどん ころがして
ようやく 君を作ったんだ

それは めずらしい 大雪で
天地に 魔法が かかっていた
何かが おこる けはいがして
わくわくしながら 待っていた

君が こちらを ふりむいて
急に あいさつしたときも
ぼくは ぜんぶが本当で
夢じゃあないと わかってた

ぼくは 魔法を 信じてて
君の体が 本当は
雪で出来てると いうことを
いつか すっかり忘れてた

君は 好奇心の かたまりで
家ぢゅう ぼくは 案内した
君は たいへんないたずらで
なんども ぼくを 笑わせた

そうして やがて 家を出て
ぼくらは 地面を とびたった
ふたりは しっかり 手をつなぎ
高い雪空の 旅にでた

いくつもの 陸が 過ぎていった
大きな 海を こえていった
その夜(よ)に 空から 見たことを
ぼくは けっして 忘れない

やがて 極地に 着いたとき
本物の サンタのおじさんと
スノーマンの 同じ 仲間たちの
おどりの 面白かったこと

楽しいときは すぎてゆき
みんなと 別れの ときがきて
また 陸と海を 下にみて
来たときのみちを 帰ってきた

あの日 はじめて 君にあい
そうして すぐに 親友だった
あの夜 おやすみを 言ったまま
それが そのまま 別れだった

次の日の朝 早いうち
君の体は とけていた
ぼくが 君につけてあげた
衣装が 地面に残ってた

あれから 長くたったけど
あんな大雪は もう来なくて
君を 作ってあげられなかった
けれども ぼくは 忘れない
たった一晩の 間だけど
楽しく過ごした 君のことを