【あすなろ帖】創作・趣味と読書・あの世と宗教のお話

創作は童謡と詩。趣味は音楽鑑賞や折り紙。読書は哲学・宗教・小説・コミック等々。あの世の話や、また仏教・キリスト教・神道・新宗教等々、まだまだありますが、50年近く私の学んで来た事をご紹介したく思います。2019/10/5

好きな作家?漫画家?里中満智子だ、勿論!/私の詩です。

お題「好きな作家」

好きな作家と言うならば、
文学の事と聞こえるが、
あまり小説は読まないし、漫画でもいいと言うならば、
やはり里中さんしかない。
里中満智子というならば
やっぱり『あした輝く』で、
昔の作ではあるけれど
ずっと再版を重ねていて、
やはり人気があるのだろう。
もう何度ほど読んだことか、
部分々々を読むことは
もう限りなくあったわけで
とうてい数えも出来はしない。
また『アリエスの乙女たち
『あすなろ坂』のよいな作も、
何度も何度も読んだものだ。
なぜか最近の作品は
読むこともなく過ぎていて、
申し訳無い気もするが、
漫画賞をもものにした
あの頃はやはり一番の
絶頂期だった気がするのだ。
速水香と今日子との
いつまでも続く純愛と、
そして娘の明日香らの
まさに真剣なドラマがあり、
遠く恋人と離れても
思い出さない時はなく、
それを一つの生き甲斐と
思い定めて生きてゆき、
もはや駄目かという刹那に、
恋人はやがて戻って来る
奇蹟はまさに顕れて
大団円に向かってゆく。
ああその作の幕切れの、
「生きてゆく」というそれだけの、
無限の希望に満ち満ちた
ひとことを何度読んだことか、
もはやさっぱり分からない。
死んだ父親はそばにいて、
いつも見守ってくれているし、
母もまた父を感じていて、
まだ生きているみたいだと
日々くりかえすばかりだし、
あきらめた恋も成就して、
そして仕事も続いてゆく。
この世の不幸に立ち向かい、
少しなりとも消したいと
思った願いも続いてゆく。
ああこれ以上、なにものを
望む必要があることか。
もし中国に行った彼に
何かの事情が出来ようと、
それがいったい何だろう。
ただただ私は日本にいて
待っていることを生き甲斐に
日々を過ごしてゆけるからは
この先なにがあろうとも
心のゆるぐことはない。
そうみずからを確信し
信じる道を歩む身に
なんの悲しみがあり得よう。
ああ神様もご笑覧、
この愛は揺るぐこともなく、
この世界を光で充たすだろう。